ムッシュKの日々の便り

monsieurk.exblog.jp ブログトップ

<   2011年 06月 ( 5 )   > この月の画像一覧

ご婦人の団体観光

 パリからトゥールーズへ向かう機内で、私と同年配あるいは少し年上の日本のご婦人たち20人弱のグループと乗り合わせました。聞けば「南西フランスの旅」というグループ旅行に参加したとのことで、祖母の付き添いという大学生の青年がまじっていました。ヨーロッパ各地の主だったところはすでに旅した経験があり、今回はパリのあと、トゥールーズを起点にして、中世からの城塞都市「カルカッソンヌ」、画家のトゥールーズ・ロートレックの出身地として有名な「アルビ」、避暑地「カンヌ」、そしてピレネー山脈のなかにある「アンドラ公国」などを巡る旅とのことです。
 カルカッソンヌはオード川の右岸にある中世の城塞都市シテで、街をめぐる城壁の内部に石積みの家々が立ち並んでいます。一時は荒廃しましたが、作家のプロスペール・メリメの提唱で、19世紀になって建築家ヴィオレ・ル・デュクの指導の下で大々的に修復されて、昔日の輝きを取り戻しました。いまでは南仏一、ニの観光地で、夏のヴァカンス・シーズンには「光と音」というイヴェントが催されます。城壁内の広場では中世の騎士に扮した地元の人たちが合戦を再現し、中世の吟遊詩人の歌や踊りも披露されて人気を呼んでいます。私が最初に取材で訪れた1970年代は、ホテルやレストランもそれほど多くはなかったのですが、いまでは城内に五つ星のホテルや高級レストランもつくられ、件のご婦人もカルカッソンヌに宿泊して、夜のイヴェントを楽しみにしているということでした。
d0238372_2162290.jpg
                                     by Jean-Pol GRANDMONT

続きを表示する
[PR]
by monsieurk | 2011-06-30 03:00 | フランス(旅行) | Trackback | Comments(0)

シャルル・ドゴール空港にて

 12時間の長旅で、ようやくシャルル・ドゴール空港に到着しました。成田からのエール・フランス271便は、現地時間16時40分に定刻通り2Fターミナルに着きました。
d0238372_2341983.jpg

 一度入国手続きを済ませた後、ターミナルの中をぐるっと回って、国内線に乗り継ぐために手荷物検査を受け、同じ2Fの別の搭乗口から国内線に乗り換えてトゥールーズへ向かいます。成田で預けた荷物は直接積みかえられて、トゥールーズで受け取ることになります。国内線AF7788便の出発は18時45分。待ち時間は1時間弱です。
 私たち日本のパスポート所持者はこれでEU域内に入ったわけで、フランス国内はもちろん、EUの加盟国とスイス、ノルウェー、アイスランドにはどこへでもVISAなしで旅行出来ることになります。これはヨーロッパの25カ国が「シェンゲン(Schengen)協定」に加わっているお陰です。

続きを表示する
[PR]
by monsieurk | 2011-06-29 00:17 | フランス(社会・政治) | Trackback | Comments(0)

2011年度のバカロレア(大学入学資格試験)

 巨大地震と大津波がこの国を襲い、呆然として日々を過していた4月初め、未知の方から一通の手紙が届きました。差出人は吉田真也氏で、出版業界も大きな影響をうけている最中に、個人で出版社「吉田書店」を立ち上げた。ついてはかつて筑摩新書の一冊として出版された『エリートのつくり方――グラン・ゼコールの社会学』の改訂版を出すことが出来ないかという趣旨の内容でした。
 この本は1996年1月に出版したもので、フランスの高等教育の実態を書いたものが少なかったこともあって、刊行当時は書評などでも取り上げられましたが、その後は改版することなく15年がすぎました。この間、フランスの教育事情にも多くの変化があり、加筆、修正をして改訂版を出すことが出来るのは、著者として願ってもないことでした。
 さっそく筑摩書房に連絡をとると、吉田書店から改訂版を出すことを快く認めてくださいました。まことに有難いことでした。改訂版の原稿は6月半ばに書き終え、出発前日の明日、ゲラが組み上がります。フランスでゲラに手を入れる予定です。
 大震災では大学入試も大きな影響をうけました。直前に行われた大学入学試験では、携帯電話を使ったカンニングが起こり大きな事件となりました。いまでは何か遠い出来事のように思えますが、今回は日本の大学入試のあり方と大分違うフランスの大学入試を取り上げようと思います。
d0238372_15464276.jpg


続きを表示する
[PR]
by monsieurk | 2011-06-26 15:53 | フランス(教育) | Trackback | Comments(0)

ナポレオンと漢詩

 今回は、フランスへ向う前の埋め草に、ナポレオンが日本の漢詩に詠まれていた事実をご紹介したい。 
 フランスではナポレオン・ボナパルトの名前を知らない人はいないし、歴史上の人物のなかでも、世界中で知名度調査をすれば、上位にランクされるに相違ありません。
 2004年12月4日は、ナポレオンがパリのノートルダム大聖堂で皇帝となる戴冠式を行って200年目に当り、ルーヴル美術館にある戴冠式の模様を描いたダヴィッドの大作の前は、連日黒山の人でした。こうした光景はいまも変りません。
 この戴冠式にはローマ法王ピウス七世も臨席し、金の月桂樹を頭に頂くナポレオンが、自らの手でジョゼフィーヌ王妃に冠を被せようとする姿が描かれています。皇帝となったナポレオンのもとでフランスは版図をヨーロッパに広げますが、やがて1812年のロシア遠征と敗北をきっかけに、ナポレオンの天下は翳りをみせ、1814年4月6日にはついに退位。有名な百日天下のあと、大西洋の孤島セント・ヘレナに流され、死去したのは1821年のことでした。
d0238372_2214530.jpg


続きを表示する
[PR]
by monsieurk | 2011-06-25 22:02 | フランス(歴史) | Trackback | Comments(0)

出発前に

 今回のフランス旅行の目的の一つは、写真のVenceという街に滞在して、ここにあるMatisseが建てた小さな教会堂と、ここから5キロほどにある Saint Paul de Venceという丘の上にある街を訪ねることです。Saint Paul de Venceは今度評伝を書いたJacques Prevertがよく滞在したところで、ここではイヴ・モンタンとシモーヌ・シニョレが出会い、プレヴェールの立会いで結婚式をあげました。かつて、ここでイヴ・モンタンにインタビューしたこともあります。彼がやっていたカフェも存在します。
d0238372_8533640.jpg


続きを表示する
[PR]
by monsieurk | 2011-06-24 19:30 | フランス(旅行) | Trackback | Comments(0)
line

フランスのこと、本のこと、etc. 思い付くままに。


by monsieurk
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30