フランスのこと、本のこと、etc. 思い付くままに。


by monsieurk
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グラン・ゼコール

 大統領選挙の社会党の有力候補3人はいずれも「国立行政学院(ENA)」の卒業生です。ニコラ・サルコジ大統領もパリ第10大学を卒業後、「パリ政治学院(シャンス・ポー)」に学んでいます。これらはいずれも大学とは別の、「グラン・ゼコール」と呼ばれる高等教育機関で、フランスでは政治家に限らず、各分野の指導的立場の人たちの多くがグラン・ゼコールの出身者です。
 前にも紹介したバカロレア(大学入学資格)を獲得した者は、大学へ進学することが出来ますが、「グラン・ゼコール」に進むには、幾つかの高等中学校(Lycée)に併設されている準備学級で2年ないし3年間猛勉強したあとで、希望のグラン・ゼコールを受験します。ここは文字通りの狭き門で、同年代の一握りの者しか入学することができません。グラン・ゼコールの卒業生が社会的に重用されるゆえんです。
 理工系のグラン・ゼコールとしては、「エコール・ポリテクニック」、「国立パリ高等鉱山学校」、「中央大学校」、「国立航空宇宙大学校」などが名門とされ、文科系では、「高等師範学校」、「パリ政治学院」、「HEC経営大学校」などが有名校です。これらはいずれもナポレオンのもとで18世紀末に創設された伝統校ですが、「国立行政学院(ENA)」は1945年にドゴールの肝いりでつくられたグラン・ゼコールです。ここへは他のグラン・ゼコールを卒業後に入学する者がほとんどで、毎年100名前後しか入学が許されません。卒業生はエナクル(Enacle)と呼ばれて、政界官界のリーダーの多くを固めています。
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リュ・ド・ユルムの高等師範学校


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# by monsieurk | 2011-07-21 22:47 | フランス(教育) | Trackback | Comments(0)

うわさ

 政治家には噂がつきものです。フランスでは来年4月に5年ぶりの大統領選挙を控え、いま候補が出そろいつつありますが、彼らの多くもさまざまな噂に悩まされています。
 社会党は7月13日に予備選の立候補を締め切り、夏休み明けの10月に党としての候補者を一本化する選挙を行います。ニュースでもご存知のように、ニューヨークのホテルでセックス・スキャンダルを起こした前国際通貨基金理事ドミニク・ストラス=カーンは結局立候補しませんでした。
 DSK(マスコミはこう略称します)の事件については、謀略説、金目当ての犯行説などが飛び交っていますが、真相はやがて裁判で明らかにされると思われます。それにしても事件がDSKにあたえたダメージは大きく、彼の政界復帰を望まないという世論が49パーセントと復帰期待を上まわり、立候補を取りやめる結果になりました。
 13日には社会党の大統領選候補として6人が名乗りをあげました。有力なのは2008年から社会党第一書記をつとめるマルティーヌ・オーブリ(60歳)、前第一書記のフランソワ・オランド(57歳)、それに2007年に社会党の候補としてサルコジ現大統領と争って敗れたセゴレーヌ・ロワイヤル(58歳)の3人です。その彼ら、彼女らがいずれも世間の噂にさらされています。
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# by monsieurk | 2011-07-20 21:18 | フランス(社会・政治) | Trackback | Comments(0)

パン屋

 今いるバルマ(Balma)は人口1万3千の比較的小さな郊外の住宅地です。以前書いたように、教会の周辺に小型スーパー「カルフール」があり、車で5分のところには大型スーパー「アンテル・マルシェ(Inter Marché)」があって、食料品から家具、電気製品、本まで購入できます。ただ毎日のパンとなると、住民の多くは教会の近くに固まって店を開いている3軒のパン屋へ買いに行きます。3軒の店のパンの味は微妙に異なり、各家庭で贔屓にする店が違っています。わが家はもっぱら教会の隣に店を構える写真の店で、朝と晩にパンを買うようにしています。
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 お米が主食の日本では家でご飯を炊きますが、パンは自家製というわけにはいかず(日本では優れもののパン焼き器で自宅でパンを焼くようですが、こちらではまったく普及していません)、主食のパンはパン屋へ買いに行かなくてはなりません。一日分をまとめ買いする人もいますが、近くの人は朝夕買いに出かけます。パンが何本も入った紙の袋を手にもったり小脇にかかえたりして歩いている人をよく見かけるのはそのためです。

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# by monsieurk | 2011-07-20 06:12 | フランス(生活) | Trackback | Comments(0)

給水塔と写真展

 トゥールーズの歴史的建造物の一つに、1823年に建設されたレンガ造りの給水塔(Le Chateau d’Eau)があります。これは当地出身の法律家シャルル・ラガンヌ(Charles Laganne)が、1789年(フランス革命の年です)に亡くなる前に金貨5万枚を市に寄付し、その資金できれいな飲み水を供給する施設として、ガロンヌ川の岸辺につくられました。大きな水車をまわして川から水を塔の中に汲み入れ、それを濾過して市内の50カ所ほどに配水する施設で当時としては画期的なものでした。
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水を汲み揚げる巨大な水車


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# by monsieurk | 2011-07-18 21:50 | フランス(歴史) | Trackback | Comments(1)

マサット村

 16日土曜の夜から日曜日まで、マサットの山荘へ行ってきました。マサットはトゥールーズから車を飛ばせば1時間半の距離ですが、そこはもうピレネーの山懐に抱かれた村です。ここはクリストフ(娘の夫)の祖母の出身地で、彼らはパリに住んでいた13年前に土地付きの古民家を買い、その後トゥール-ズに移ってからは暇ができると息抜きにやってきます。写真で見るように、石積みの家は築100年をこえ、購入後にいろいろと手を入れて住み心地をよくしてきました。電気の暖房も全室に備わっていますが、一階のサロンには大きな暖炉があり、冬などは薪が燃える色がやわらかく部屋を照らします。クリスマス(Noël)には暖炉のわきに、山から切ってきたモミの木を立ててクリスマス・ツリーの飾りつけをします。
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# by monsieurk | 2011-07-18 14:01 | フランス(旅行) | Trackback | Comments(1)